2018.02.16
事例紹介

加速度センサ搭載ボタン型Beaconで自動車保険に新たな付加価値を提供

運転席で「つながるボタン」をプッシュするシーン
IoT x 自動車保険 の業界初の事例として、iBeacon技術を活用した 新しい付加価値の実現を支援しました。
「つながるキット」のサービスイメージ
「おとなの自動車保険」は、ダイレクト自動車保険として(40代・50代)新規契約者数2年連続で国内1位、加入者数50万人突破と躍進を遂げるセゾン自動車火災の主力商品です。 セゾン自動車火災では、2016年4月より、ダイレクト自動車保険として業界初となる、ALSOK隊員が事故現場に駆け付けてサポートするサービス「ALSOK事故現場安心サポート」を提供していますが、位置情報を取得するBeaconといったIoTデバイスを活用した新サービスを投入し、事故時のサポート体制をさらに充実させるとともに、契約者の安全運転の促進を図ります。

顧客企業(セゾン自動車火災様)の課題

従来の通販型自動車保険にない顧客との日常的なつながりを実現

お客様の課題
  • 事故が起こらない限り、顧客との接点を持ちにくい。
  • ブランドエンゲージメントを強化したい。
  • 顧客にとってより便利で価値のある保険を目指したい。
ABFの導入効果
  • 顧客と日常的な接点を持つための手段を、これまで以上に便利な形でご提供。
  • つながりの価値を高めるための情報取得をサービス化。
  • お客様とつながることで万が一でも安心をご提供。

顧客ユーザ(保険契約者)のメリット

既存のサービス契約者全員に、新しい付加価値をご提供

① もしものときにつながる安心
保険契約者 全員に配布
つながるビーコン(本体) 「つながるボタン」
つながるアプリ(ドライブレポート) 「つながるアプリ」
「つながるボタン」サービスの流れ
② 日常的につながる安心
通常時
走行中の急ブレーキ、急ハンドル等を「つながるボタン」の加速度センサが感知、「つながるアプリ」へ送信
「運転スコア」「エコドライブ」「危険挙動」「走行マップ」など「運転診断」サービスとして提供
緊急時
「つながるボタン」が大きな衝撃を感知すると、「つながるアプリ」からクラウド経由でセゾン自動車火災のサポートセンターへ送信
専門スタッフが直ぐに契約者に連絡を取り、ALSOK隊員を現場急行させ、事故対応のサポートを行う

サービス実現へ向けた取り組み

強い想いを円滑に実現化するための道のりをご支援

① サービス構想を具現化するための提案・支援
契約者のほとんどが持っているスマートフォンとセンサーデバイスをBluetoothで連携させることを考案。デバイスを自動車に後付けして、走行時のデータや事故時衝撃を取得し、個人のさまざま情報と連携することで、「ボタンを押すだけでつながる」サービス化を支援しました。
② 仕組みの構築から運用まで技術面を包括支援
大規模なIoTデバイスを利用するサービスを迅速に展開するために、AWS上のACCESS Beacon Framework(ABF)を活用し、スケールアウトにも柔軟に対応できるようにしました。お客様のサービス提供に必要なクラウド上の仕組みの開発や運用までもご支援させていただきます。
「ACCESS™ Beacon Framework」(ABF®)は、WEBブラウザ(Google Chrome™ に対応)で動作するBeaconサービスの総合管理システムです。バックエンド機能を提供するクラウドサービスとして、信頼性と拡張性の高いAmazon Web Services(AWS)上で提供します。 Beaconの管理、リファレンスアプリケーションで提供しているサービスの管理に加え、ユーザーの行動履歴を取得する機能、クーポンを簡単に作成できるHTML5のオーサリングツール、GPSと連携したPush配信機能などを集約しています。直感的に操作できるUI/UXにより、配信するコンテンツの設定や編集を容易に行うことができ、企業様がBeaconサービスを素早く市場投入する事ができます。
AWS IoTコンピテンシー:プラットフォームプロバイダ(Platform Provider)

会社情報

会社名称
セゾン自動車火災保険株式会社 (損保ジャパン日本興亜グループ)
業種
保険業
資本金
287億6千万円
従業員数
417人(2017年3月31日現在)
事業内容
通販型自動車保険の取扱いに関する業務並びに火災保険契約業務